しげるです。
今回は、いよいよ年間スケジュールにチャレンジ。
それにあわせて、どうしても必要になるのがルートの選定。
まだ細かくは無理なので、ざっくりと考えてみたい。
前回の振り返り
前回は、週間・月間スケジュールを作成した。
週間では、「休養日なしの週」「標準日を休養日に充てた週」「移動日を休養日に充てた週」を。
月間では、「週間スケジュールを機械的に割り振ったもの」と「大潮を考慮に入れたもの」を、それぞれ作った。
今回は、この月間スケジュール(大潮考慮版)を基にして、年間スケジュールを作成していく。
年間スケジュール・案①
年間スケジュールを組んでみた!
前回作った月間スケジュールを使って、何はともあれ、年間スケジュールを組んでみることにした。
手順は次の通り。
そうして、2020年のカレンダーでためしに作ってみたスケジュールがこちら。
元日出発、しかもDWから始まるというメチャクチャな仕様になっているが、イメージを掴むための仮案(叩き台)なので気にしない!
こうして眺めると、すべての時間割の該当曜日が徐々にずれ込んでいっていることが分かる。
大潮の日程を基準に作ったためだが、これは大した問題ではないのでスルーだ。
机上の計算と分析をやってみる
スケジュールを作っただけだと、時間割のずれ込み以外のことはよく分からないし、芸もない。
せっかくなので、いろいろ計算をして、次のような表を作ってみた。
一番左が、上図に示した年間スケジュール。
その隣は、各時間割の週間日数だ。各週ごとに集計してみた。
右から2番目は、走行距離関連の計算値。
各週ごとの集計値(週間走行距離)とそれまでの累積値、直近4週間の「4週走行距離」と、直近4週間ごとに平均した「4週平均週間走行距離」を示している。
そして一番右は、デスクワーク(DW)関連の計算値。
走行距離と同じく、各週ごとの集計値とそれまでの累積値、直近4週間当たりの「4週DW時間」、直近4週間ごとに平均した「4週平均週間DW時間」である。
さて、この表から何が分かって、どう活かせるのか。
計算結果を実際に分析してみると、使える気づきがいくつかあった。
各時間割の日数
「各時間割の週間日数」を全体にわたって集計したものが、上の表である(計366日)。
この数字からわかること・できることは何か?
僕には僕自身の「旅のイメージ」がある。
1週間にどれくらい走って、どれくらい釣りをして、どれくらいDW作業をして、というイメージだ。
しかし、実際にスケジュールを組んだ時に、そういったイメージがきちんと反映されるかどうかはわからない。
その確認のため、1年のスケジュール中で各時間割が占める日数を数えてみた。
釣りメインの日……充分!(多少減らしてもいいかも)
釣りメインの日は年間95日で、全日数の26%だった。
イメージ的には妥当だと思う。
1年の4分の1以上を占めているのだから、「釣り旅」という謳い文句が名前負けしていることもないのではないだろうか?
この他、標準日(98日)とDW日(63日)にも竿を出す予定だ。合わせると256日。これは、1年の70%近い数字。充分だろう。
移動がある日……たぶん大丈夫
移動がある日は合計172日(移動日74日+標準日98日)で、全日数の47%だった。
年間のおよそ半分を占めている。平均すれば2日に1回はライドがあるということになる。
体力面でやや不安があるが、まあ大丈夫なんじゃないかと思う。
DWメインの日……ひとまず問題なし
DWメインの日は年間63日で、全日数の17%だった。
以前の記事で週間・月間スケジュールを組んだ際、DWメインの日は週に1日強となるように組んだ。
週1日にするには、全日数の14%(およそ7分の1)が必要となる。それに対して、実際に組んだスケジュールでは17%(約6分の1)。見込み通り週1以上は確保できているということになる。
さらに、標準日や釣りメインの日にも、それなりにDWが入る。日数的には、ひとまず問題なし。
休養日・点検日……必要なら見直しも
休養日と点検日は、合わせて36日。全日数の10%だった。
この数字をどう見るかは、けっこう難しい。
一般的に会社員は、ホワイト企業なら、年の3分の1くらいはお休みだ。
旅と仕事を比較すること自体がおかしいのは分かっているが、あまりにも差が大きくて、少し不安になってしまう。
長旅のストレスもあるのだから、無理は禁物。
必要に応じて休養日を増やす・期間を延ばすことも、頭の隅に置いておきたい。
走行距離
自転車日本一周において、非常に重要となる走行距離。
ここからわかることも、活かせることも多い。
年間走行距離……少し足りない?
走行距離は、トータルで17,700~22,860kmとなった。
ゆっくりめのライドで計算した数字が17,700km、急ぎめのライドで計算した数字が22,860kmだ。
(ゆっくりめ=標準日90km・移動日120km/急ぎめ=標準日120km・移動日150km)
ネットで調べた限りでは、ルートにもよるが、日本一周はだいたい12,000~20,000kmらしい。
長い人でも、30,000kmには届かない程度だとか。
そう考えるとこの数字は妥当そうに見えるが、もっと余裕があった方が良いだろう。
沿岸を非常に細かく移動するつもりだし、主要道路から外れることも多い。
実際には、思うほどには進まないはずだ。
期間を延ばす・移動日の割合を増やす等の対策を検討すべきだろう。
直近4週合計走行距離……可能ならば、ルート・天候に合わせて調整したい
各週の直近4週間での走行距離の合計は、急げば1,470~1,860km、ゆっくりだと1,140~1,440kmの範囲におさまった。
速く進む期間は、平地に充てて距離を稼ぐのが理想だが、あえて山道の多いルートにぶつけることも多くなると思う。
山道は時間がかかる。できるだけ距離を稼げる移動日が多い期間に乗り越えたい。
進みが遅い期間(とくにDW日)については、梅雨・台風シーズンなどにぶつけることができればベターだろう。
停滞のロスを、少なくできるからだ。
ただ、実際にはそこまで求めるのは正直厳しいので、「できたらいいなあ」程度ではあるが。
頭の隅には置いておこう。
DW時間
DWは、旅の記録に不可欠な要素。
軽視はできないので、きちんと把握しておきたい。
1日の平均DW時間……少し足りないかも
1日あたりの平均デスクワーク時間は、約6時間30分だった。
DWの内容は様々だが、現時点で「毎日必ずやる」と決めているものは、日々発生するデータの取り込みと加工である(写真・動画・ログ・釣果メモ・音声メモ・気づきメモなど)。
こういうものはちょっと間を空けると忘れてしまうので、きちんとこなさないといけないのだが、すべて手作業だと2~3時間くらいはかかるんじゃないかと思っている。
その他に、ブログの更新・本格的な動画編集・SNSのアップなどもやらないといけない。
そうすると、平均6時間半/日という数字は「ちょうど良い~少し足りない」というところのような気がする。
プログラムやマクロを組んで、ルーチンワークの自動化が非常に重要そうだ。
勉強しなければ……。
週間DW時間の最大値・最小値……調整が必要
1週間あたりのDW時間は、最大で60時間45分、最小で28時間45分となっていた。
ものすごい差が出ており、これはマズい。日々発生するノルマをこなせない日や、やることがなくなって「手待ち」になる日が生じうるからだ。
では、このように極端な数字になっている週は、どういった週なのか?
たとえば、4月の3週目が28.75時間になっている。
この週の時間割は、DWが1日、釣りが0日、標準が2日で、休養・点検が1日、移動が2日。
一方、6月の1週目が60.75時間。
この週は、DWが2日、釣りが3日、標準が0日。休養・点検が0日、移動が2日。
DW時間は、DW日・釣り日・標準日で稼ぐことができ、休養日・点検日・移動日では稼げない。
つまり、稼げない日ばかりになっている週と、稼げる日ばかりになっている週が存在しているということである。
週60.75時間(8時間半強/日)では、時間が余って無駄が出る可能性が高い。
また、週28.75時間(4時間強/日)では、日々のノルマは何とかなっても、動画編集などは厳しいと思う。
要調整だ。
分析まとめ
以上の結果を下にまとめる。
こうやって見ると、けっこういい収穫があった。
本番を想定したスケジュールを組んでいく際に、しっかりと役立ていきたい。
年間スケジュール案①の欠点:ルートと天候を考慮していない……
ここまでいろいろと考えてきたものの、このスケジュールには致命的な欠点がある。
旅のルートと天候について、まったく考慮していないのだ。
たとえば、ルートと天候を考慮していないから、6~7月に西日本を走ることになるかもしれない。
しかし、西日本はちょうど、梅雨前線が北上している時期だ。停滞することは免れないだろう。
同様に、9~10月に、和歌山~東海道を走ることになるかもしれない。
実際のところはきちんと調べないと分からないが、この地域はこの季節、台風の影響を非常に強く、頻繁に受けている印象を、僕は持っている。
一番問題なのは、真冬の北海道・東北・北陸・山陰といった地域を走るケースだ。
はっきり言って、論外である。
自転車は雪に弱いので、少しの降雪でも、充分な対策をしていないと生死に関わりかねない。
それが豪雪地帯ともなれば、言うまでもないだろう。
案①のように1月に出発したとして、ルートも天候も考慮することなく進んだときに、こうした障害に遭遇せずに済むかと問われれば、難しいと答えざるを得ないわけだ。
このように、スケジュールを組む際には、ルートや天候についてある程度考えておかないと、本当に机上の空論になってしまう。
現実的なスケジュールを作るには、これらのことについて同時並行で考える必要があるだろう。
終わりに
ということで、今回は年間スケジュール案①を作り、考察をしてみた。
次回は、天候も考慮しつつ、おおまかなルートの選定をやってみる。
今日のところはそんな感じで。
ではでは~。
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